やかな京都市の中心から少し離れて“離れ湯”へ。
そこには、京のことばで「はんなり」と呼ばれる、落ち着いた華やかさがあり、上品に明るく陽気なさまも感じさせる「もうひとつの京」があります。
洛北の大原の“奥深い温泉”、
比叡山へと通じる北白川の“素朴な温泉”、
多彩な施設を有する“遊べる温泉”、
街中とは違った趣が楽しめる『京の湯座敷』へ出かけてみませんか。
北山、東山、西山と三方を山々に囲まれた京都は、
四季がある日本ならではの美しく豊かな自然が集まる絶好の地です。
古の貴族たちは、洛北、洛東、洛西と呼ばれるこれらの地で、
夏の“涼”や秋の“紅葉”を楽しみ、俗世の喧噪からしばしの安息を求めたりと、
「もうひとつの京」をこよなく愛してきました。
「もうひとつの京」に湧く豊かな自然の中のいで湯は、
訪れる人たちの心と体を癒すことでしょう。
奥深い緑の山々と清流が流れる洛北の大原は、京都市内から小1時間で行ける『京の奥座敷』です。
『京の奥座敷』の湯は、“森林浴”という魅力が加わります。森林浴は、樹木から発散される「フィトンチッド」という香り成分や森の中の「マイナスイオン」によって、精神的なリラックス効果があると言われています。他にも、そよぐ風の音や小鳥のさえずりなど「1/fゆらぎ」と呼ばれる自然のリズムは、心地良い癒し効果があると言われています。ゆったりと湯につかりながら、自然の音に耳を澄まし、大きく深呼吸をしてみてください。日々のたまった心と体の疲れも、さっと洗い流してくれることでしょう。
大原は、高野川の清流に沿う「京の山里」。苔の庭園や紅葉が美しい三千院や平家物語ゆかりの寂光院など、数々の寺院や昔ながらの伝統家屋、田畑が広がる “日本の原風景”が残ります。そこに湧く湯は、四季折々の色彩と京の雅、そこに暮らす人々の息づかいも感じさせてくれます。
温泉好きが集う『京の離れ座敷』は、
ノスタルジックな雰囲気を楽しみたい方におすすめです。
北白川の温泉は、京都から比叡山へ向かう山道にある、ひっそりとした佇まいが魅力。
豊富なラジウムを含む温泉は、微量放射線によるホルミシス効果やラドンガスによる温熱効果があり、体内の免疫力を高め、万病を癒すと言われています。
昔ながらの湯治場の雰囲気が味わえるため、温泉好きが集う憩いの湯に。
温泉を欲ばりに楽しみたい方は、さまざまな設備が充実した温泉はいかがでしょうか。京都の文化の特徴は、伝統を守りつつ、革新に挑戦する『柔軟さ』にあります。それぞれの温泉施設の創意工夫を凝らした自慢の湯は、1日いても楽しめることでしょう。
市内中心部の観光だけでなく少し時間にゆとりのある方は、『京の湯座敷』に出かけてみませんか? ほんの少し足をのばせば、ステキな思い出となる『通な京都』を体験できます。